智子ちゃんと三人の男(3) ページ24
「ちょっと来ぃ」
照史が乱暴に俺の腕を掴んだ。
「なんやのっ」
「ええから！」
いつも優しい照史の豹変ぶりにびびりつつ、
どこかでワクワクしている自分に気付く。
「いやや、痛いっ」
ちょっとか弱げに言ってみると、無言のまま部屋の隅に連れて行かれる。
壁に押し付けられ、俺は降参したように
掴まれたままの右手と、もう一方の手を上に上げる。
「ごめん」
「何が？」
「やから・・智子に」
「淳太くんは、俺より智子が良いん？俺より、神ちゃんのが好きなん？」
「そないなわけ、」
「ほんなら同じことやらせて」
「ほえ？んっ！っぐ・・っ・・」
唐突に口を塞がれ、生暖かい水が流し込まれる。
それを飲み下そうにも、口を閉じることを禁じられだらだらと溢れ出す。
唾液だか水だかわからないそれ。
しかも俺のなんか照史のなんかさえ、わからへん。
「はぁ・っ・・」
ようやく照史の顔が見え視界が開けたと思うと、次の水がまた口内を満たす。
「うっ・・やぁ・・。みん、な・・見てるっ」
息継ぎの隙間に絞り出した言葉。
自分で言っておいて、
自分が一番この状況に興奮してたりして。
「淳太くん、えろ・・」
もう水が尽きる頃、
照史の手が俺の腕をようやく離し、俺の後頭部を抑える。
自分の頭を照史の方へ押し付けられた格好で
長い長い、キスをした。
ーーーーーー
同じ頃。
皆の前はいややからと言う智子の手を引き、濱田は隣の空き部屋へ移動していた。
「もう他の男に近付かへんて、約束して」
さっきの威勢の良さはどこへやら。
正座して向き合うと、智子の両手をとって口を尖らせる。
表情は少し、ふて腐れてはいるけれど。
「他の男言うてもなぁ、メンバーやし」
無理なお願いやなぁと恍けてみせると、
「うぅ〜」と涙をこぼしはじめる。
「も〜、嘘やて嘘！もうあんなことせえへんて！ごめんな。俺が悪かった！」
両手を膝の上で振ると、
「ほんまにっ？淳太とっ、口移しとか、せえへん？」
まだ泣き止まず、鼻水まで流し始める。
「せえへんて！そもそもしてへんし！俺には崇裕だけや。な？」
そう言うと、ようやくこくっと頷いて。
「ほな、もらうで」
と、いつの間にか雄の顔になって口内を侵してくる。
こういう時のこいつの泣き落としが、
俺はごっつ好きやねん。
やからごめんやで？
これからも定期的に智子は、
フェロモン撒き散らかしちゃいます(ウインク)。
fin.
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しろくま ．○(プロフ) - 大福もちこさん» 返事遅くなっちゃってすみません！ありがとうございます！！楽しみです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月23日 2時) (
レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - しろくま ．○さん» しろくまさん、リクエストありがとうございます＾＾遅くなりましたが承りました！がんばりますね〜♪ (2016年7月28日 0時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま ．○(プロフ) - 小説面白いです！いきなりですけどリクエストいいですか？のんちゃんが女体化してしげりゅせに取り合いされてるのを見てみたいです！これからも更新がんばってください！ (2016年7月13日 11時) (レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 赤兎さん» いえいえーどうもありがとうございます＾＾リクエストうれしいです。重岡さん総受ですか。む、難しいけどがんばってみまーす！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 森村里桜さん» わぁ〜本当ですかっ嬉しいです！感想頂けるのすごくうれしい＾▽＾かなりゆっくり更新ですが、これからも楽しんで貰えるようにがんばります♪ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大福もちこ | 作成日時：2015年12月14日 0時
