toritoma(1)・・・小瀧×重岡 ページ19
ずっと、片想いをしていた。
それがいつからか思い出せないほどに
ずっと、前から。
いつか小瀧と両想いになる。
そんな日を夢見ていた。
けれどいつか。
いつか小瀧が、俺じゃない他の誰かと恋をして。
それで小瀧が幸せになる。
もしもそんな日が来たのなら。
俺はただ、祈るから。
あなたの幸せを。
ただそれだけを。
だからあと少し。
あとほんの少しだけ。
俺にこの恋を、許して下さい。
ーーーーーー
今日もまた、うまく眠れなかった。
ただカーテンの向こうが明るくなるのを、焦りながら目の端に感じていた。
もうここ一ヶ月くらい、まともに眠れていなかった。
けどもう起きなあかん時間や・・。
俺は仕方なく、布団から抜け出た。
「おっはよーん！」
現場に着いてソファでウトウトしていると
騒々しくドアが開き、朝から元気な小瀧の声がした。
「なんや、のんちゃん珍しく元気やなぁ」
淳太が言うと、
「まぁな！」
と偉そうに笑う。
「ええことでもあったん？」
濱ちゃんの声には無言の小瀧。
「え？なに？」
濱ちゃんの声しか聴こえない。
気になって少しだけ目を開けると、
小瀧が濱ちゃんの耳元にコソコソと話しかけるのが見えた。
他のメンバーは関心がないのか、それぞれ他のことに夢中になっている。
俺だけが、二人を見ていた。
見開かれる濱ちゃんの目。
「えっほんまっ！？」
「しーっ！」
濱ちゃんの大声に、小瀧が焦ったように人差し指を立てる。
「なんやもう、のんすけはいけずやなぁ〜」
ニヤニヤする濱ちゃん。
「内緒やで」
そう小瀧は、他のメンバーには聴こえないようにまた、濱ちゃんの耳元に囁いた。
多分死角になっていて、二人に俺の姿は見えてへんのやろ。
二人の仲の良さそうなやりとりで
俺のちっさな胸が張り裂けそうになっとるやなんて。
二人はきっと、知る由もない。
思わず流れた涙をすっと拭い、
俺はまた目を閉じて
かけていたブランケットを頭まで上げた。
ーーーーーー
「しーげー」
くぐもった声。
「しーげーおーかーだーいー・・」
俺の名を呼ぶ間延びした、大好きな声。
俺の頭はすっかり冴えて一睡もできず
頭まで痛くなってくる始末。
明るくなった眼前にあった小瀧の笑顔が、すぐに曇る。
「具合悪いん？」
「いや、眠たかっただけ」
「けどなんか、目ぇ赤ない？」
そう言うと小瀧は、
俺のおでこに手をあてた。
(つづく)
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しろくま ．○(プロフ) - 大福もちこさん» 返事遅くなっちゃってすみません！ありがとうございます！！楽しみです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月23日 2時) (
レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - しろくま ．○さん» しろくまさん、リクエストありがとうございます＾＾遅くなりましたが承りました！がんばりますね〜♪ (2016年7月28日 0時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま ．○(プロフ) - 小説面白いです！いきなりですけどリクエストいいですか？のんちゃんが女体化してしげりゅせに取り合いされてるのを見てみたいです！これからも更新がんばってください！ (2016年7月13日 11時) (レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 赤兎さん» いえいえーどうもありがとうございます＾＾リクエストうれしいです。重岡さん総受ですか。む、難しいけどがんばってみまーす！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 森村里桜さん» わぁ〜本当ですかっ嬉しいです！感想頂けるのすごくうれしい＾▽＾かなりゆっくり更新ですが、これからも楽しんで貰えるようにがんばります♪ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大福もちこ | 作成日時：2015年12月14日 0時
