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｢い、いやァー今日も天気いいっすねー！洗濯日和だなァー！｣
流石童貞だな、と顔を真っ赤にしながらくだらない話をしだすトントンを見ながら卵焼きを咀嚼する。超真顔で適当に相槌を打っている彼女に気付いていないらしく、彼女からのトントンに対する好感度が右肩下がりになって行くのが目に見えて分かった。
なんか可哀想になってきたな、でも一緒に食いたいっつったのはトン氏やし。
｢トントンくんは晴れが好きなの？｣
｢え、あ、まぁ、嫌いでも無いし好きでもないですけど、雨よりは良いかなって思います｣
｢まあ確かにそうね｣
｢ハイ……｣
エッそれで会話終わらせちゃうの！？バカじゃん！！
思わず俺の心の中の恋愛マスターグルチャンがそう叫ぶ程会話の進め方が下手くそな二人。
でもここで俺が入ってしまうと後でトントンにどやされそうだし、多分俺は黙っている方が良いのだろうけど、トン氏が童貞拗らせすぎてて吐きそうだ、誰か助けてくれ。
気まずさに押し潰されてしまいそうになりながら、逃げ出したい思いを押し殺して口を噤んでいると、不意に背中に悪寒が走った。
左から、左から物凄い視線を感じる。恐る恐る左方向をみやれば、まるで助けを求めるように此方を見つめる高峰の顔。瞬間俺の脳内に天秤が現れ、｢トントンに殴られる｣か｢高峰に殴られるか｣の二択で上下している。トントンは物凄く痛いけど多分五発ぐらいで終わる、高峯はそこまで痛くないけど三十分間延々と殴られて罵詈雑言を浴びせられる。どっちもいやだ。
｢グルッペンくん｣
｢えっ、なんすか｣
｢なんか盛り上がる話題ないの？｣
｢……そんな大雑把に言われてもな。お二人で楽しめばいいじゃないですかー｣
｢お互い友人を挟んだ方が話しやすいでしょう｣
｢イヤイヤ貴方がそうでもトン氏は……｣
｢俺もその方がいいです｣
｢空気読めよお前｣
あれ、デジャヴ。
でも俺が話に入ることの承諾をトン氏に得られたし、殴られることは無くなったからまあいいか。適当に二人が盛り上がりそうな話題を上げてトン氏のご機嫌取りしとけばいいや！
｢じゃあ高校生らしく恋バナしよう恋バナ。いいだろ？｣
｢は？｣
｢殺すぞお前｣
前言撤回、ご機嫌取り無理そう。
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維(プロフ) - ぴざるさん» コメントありがとうございます。思いつきで書いたこの作品に運命を感じていただけたのなら幸いです。これからも頑張っていきますので、結婚よろしくお願い致します。 (2021年3月23日 11時) (
レス) id: 09c2a0914d (このIDを非表示/違反報告)
ぴざる - うっっ（）え待ってドストライクです大好きです運命ですね結婚しまｓ((( (2021年3月23日 7時) (レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：維 | 作成日時：2021年3月21日 23時
