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｢ほんまどうしよ〜高嶺の花過ぎて俺には無理や喋られへん〜！｣
まるで乙女の様な仕草で嘆く親友、もといトントン。
正直に言ってしまえば気持ち悪過ぎて反吐が出そうなのだが、今彼は自分の世界に入っている様なので邪魔すれば俺の首は飛ぶ事が確定している。だからこうやって適当に相槌を打つふりをしてスマホを弄っている訳だが、コイツの惚気が喧し過ぎてもう既に逃げたい。
トントンの好きな奴、とは言うまでもなく高峰Aのこと。
委員会が同じで、真面目なのに意外と子供の様に無邪気に笑う所に惹かれたらしい。
可哀想に、トン氏までアイツの被害者と化してしまったのか。
｢なんでお前は平然とした顔で話しかけれんねん、精神疑うわ｣
｢俺は逆にアイツを高嶺の花だと評価している奴等の精神を疑うがな｣
｢はぁぁあ？その腕組みやめろ腹立つ｣
｢とにかくだな、アイツは辞めとけ。性格悪いから｣
｢そうやって人の恋をズタズタに裂いて行くのやめた方がいいと思うで｣
先程とは打って変わって冷ややかな視線を此方に向ける。
俺はトントンの為に言っているのに！と口を尖らせてみれば、大きな溜め息を吐いて顔を逸らされた。きっとコイツは本性を知らないから俺に対してそんな態度がとれるんだ。キャラ作りモードじゃない時にアイツと会ってみろ、絶対｢ありがとうございます俺が間違えていました｣って涙を流しながら俺に感謝する事になるぞ。
｢…………あ、もしかしてお前、高峰さんの事好きなんちゃうやろうな｣
｢ふざけないでくれ、俺はあんな物騒な奴恋人にしたくない｣
｢は？恋人にしたい女性ナンバーワンやろがアァン？顔面剥ぐぞゴラ｣
｢まじめんどくせーおまえ｣
ぐぎぎ、と唇を噛んでいた所そんな事を言われたので、慌ててトントンの言葉を否定する。
否定したらしたでキレるトントンを見て、恋をすると人間こうも悪い方向に変わるのかと苦笑した。
｢……ああでも、｣
｢おん｣
｢俺はアイツの事好きちゃうけど、あっちは俺の事大好きだからな。
どっちにしろ諦めた方がいいわ。トン氏｣
｢え？｣
｢ん？｣
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維(プロフ) - ぴざるさん» コメントありがとうございます。思いつきで書いたこの作品に運命を感じていただけたのなら幸いです。これからも頑張っていきますので、結婚よろしくお願い致します。 (2021年3月23日 11時) (
レス) id: 09c2a0914d (このIDを非表示/違反報告)
ぴざる - うっっ（）え待ってドストライクです大好きです運命ですね結婚しまｓ((( (2021年3月23日 7時) (レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：維 | 作成日時：2021年3月21日 23時
