揉め事��（王賁） ページ25
自分のしでかした事を悶々と考えていると、ひんやりとした手が重ねられたことに気付いた。
この手の感触はよく知っている。
マメで硬くなった大きな手。
目を開けるとやっぱり、王賁がいた。
『王賁、ごめん…心配かけたね。』
Aにしてはしおらしい謝罪に握る手を強める。
「お前の努力や味わった屈辱は誰よりも理解しているつもりだ。
だが隊の為に自分は死んでも構わんなどという考えは捨てろ。」
う…全部お見通しか…。
「お前が死んだら俺が困る。」
『そういうとこ…ずるい。』
王賁は色恋沙汰に疎いからこそ飾らない真っ直ぐな言葉を投げかける。
私はそんな彼に惹かれてしまったわけだけど。
重ねられた手をすり抜け、少し体をずらし空間を作ってポンポンっとそこを叩く。
『ねぇ一緒に寝る？』
「…！怪我人が馬鹿げたことを言うな！」
『あれ、そっちの理由？』
てっきり女がそんな事言うな、とか嫁入り前の娘が〜とか言うかと思った。
いつもと違う、赤みがかった顔色は貴重だ。
王賁は色恋沙汰に疎いからこそ、その雑念を払うがの如く槍を持って外へ出て行った。
修練から帰ってきたら何を話そうかな。
Aは弧を描く口に冷えた粥を再び運んだ。
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ずーみん(プロフ) - 春雷さん» 素敵な感想を頂きましてとても嬉しいかぎりです。今書いているものが完成したらまた蒙恬に着手しようと思います！たくさん読んでくださってありがとうございました！ (2021年6月16日 20時) (
レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
春雷(プロフ) - ほんと良いです！切なくなったり、色々と思ってしまいました。どの作品も文章や表現が綺麗で、ファンになりました！これからも楽しみにしています！蒙恬のお話を特にお待ちしております (2021年6月16日 14時) (レス) id: 50c46308fb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 毎日楽しみに読ませてもらってます！街で出会ってから一目惚れされて仲良くなって告白されるまでを書いていただきたいです！多いですが王賁と蒙恬と信と政をお願いします！！ (2020年11月27日 7時) (レス) id: 382e67ae5e (このIDを非表示/違反報告)
ずーみん(プロフ) - 凛さん» 凛さん≫お待たせ致しました。ページが一杯になってしまったので、短編集続編の方に載せました。少々サッパリした展開で上手く書けたか分かりかねますが、書いてて楽しかったです、リクエストありがとうございました！ (2020年11月27日 1時) (レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 有難うございます！楽しみにしています！ (2020年11月23日 18時) (レス) id: 61c2aa8520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プラリネ | 作成日時：2020年9月6日 2時
