俺は今でも（王賁） ページ23
※60巻おまけのネタバレ要素を含みますのでご了承下さい(本文では名前も会話にも出てきませんが…)
※今回はかなりの衝撃を受け、勢いに任せて殴り書きしたものです
※今後もそんな設定関係など無く好き勝手書いていきます
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※玉鳳隊救護兵で恋人同士です
王家から突如呼び出された俺は、急ぎ咸陽の屋敷まで馬を飛ばしていた。
小さな前線とはいえ、毎日小競り合いが続く場に兵を残したまま一旦帰還せよなどと余程の事なのか。
俺は休む間も無く馬を走らせた。
あまり良い知らせではなさそうだ。
屋敷へ着くなり虞寧が出迎える。
ということは奴は王翦の使いで俺はここに呼び出されたのか。
「一体何事だ、虞寧。用向きなら玉鳳本陣まで来ればいいものを。」
「それがそのようにはいきませぬ、とりあえず定刻通りに戻られて安堵致しました。
先方がお待ちでございます。」
虞寧が発した先方という言い方と、父が側近の中でも老齢である虞寧を寄越したこと。
しかも虞寧は同席すると言う。
見合いにしては周りくどい。
俺の嫌な勘は働き、それはまるで戦場で胸を刺されるような、そんな思いだった。
屋敷で待っていた先方とやらと顔を合わせてすぐさま俺は馬に飛び乗り再び前線へ向かう。
いずれやってくるとは思っていた。
それも総本家を継ぐ者の責務だ。
しかしまさかこの時期に縁組みの話など。
見合いどころではない、これは既に夫婦の契りを交わすということの決定事項だ。
A…そうとなってからお前の顔が頭から離れぬ。
会ったら伝えなければならぬ、が今は少しでも早く顔が見たいという願望をぶつけるのは酷なことだ。
俺はAに会いたくて馬を飛ばし、そのくせ現実を突き付けようとしている。
思えば王家の嫡男としての誇りを持ち邁進してきた人生だった。
その立場にこれほど抗ってみたいと強く思ったことは今までに無い。
俺がどれだけあいつに心惹かれ、愛しく感じてきたか。
その想いが今打ち砕かれるのだ。
流石に一日では戻れず、日を跨いだ次の日。
やっと本陣が見えてきた頃にはもう夕刻だ。
今日出撃して行った部隊もとうの昔に帰ってきており夜番の者以外は既に寛いでいる。
俺の帰営にいち早く気が付いた番陽は、不在時の戦況を伝える為に共に天幕へ入ってきた。
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ずーみん(プロフ) - いちご飴さん» 慶舎と白麗、大変遅くなりましてごめんなさい！しかも白麗に至っては激甘というわけでもなく…ちょっと心残りなのでリベンジします。リクエストありがとうございました (2021年8月6日 1時) (
レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
天空うさぎ - ずーみんさん» そ、そんなコメントしてるだけなのに私はお礼を言ってもらっていいんですかね(///ω///)♪ (2021年7月23日 10時) (レス) id: f93ac5a74a (このIDを非表示/違反報告)
ずーみん(プロフ) - 天空うさぎさん» いつも読んでくださってありがとうございます！毎度励みになっていますー！ (2021年7月22日 20時) (レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
天空うさぎ - ずーみんさん» 慶舎も読ませていただきました！漫画とは少し違った世界観が素敵な作品でした！もう大好k((殴 (2021年7月22日 12時) (レス) id: f93ac5a74a (このIDを非表示/違反報告)
天空うさぎ - ずーみんさん» ↑名前を変えました。元堕紀です。とても良かったです！やはりずーみん様の作品にははずれがないな……(≧▽≦) (2021年7月11日 11時) (レス) id: f93ac5a74a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プラリネ | 作成日時：2020年11月26日 23時
