28 秘密の通路 ページ28
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JN「じゃ、行ってくるよ。」
NJ「ご苦労様。」
深夜2時過ぎの食堂には
まだメラメラと暖炉の火が揺れていた。
とっくに全員が寝静まる時間帯にも関わらず
その薄暗い炎には4人の人影が映し出され
その中のひとりは不気味な黒いマントに身を包んでいた。
HK「今夜も長くなりそう？」
JN「まあね。」
HK「あんまり無理しちゃダメだよヒョン。」
JN「わかってるよ。
じゃ、みんなは早く寝床に戻って。
…くれぐれも末っ子達を起こさないようにね。
おやすみ。」
ジンはそう言うとマントを翻して食堂の奥へと消えていった。
残されたパジャマ姿の3人はその後ろ姿を心配そうに見送った後
さっきまでコーヒーを飲んでいた食堂のテーブルを片付けはじめた。
TH「最近のジニヒョン、相当疲れてるね」
HK「会合でもやっぱり古参の反応がいまいち芳しくないらしい」
TH「それって、例のジニヒョン達が提案してる新しい布教の話？」
NJ「うん。でもやっぱり"古くからの伝統"を守りたい人が多いみたいだね」
ナムジュンの言葉を聞いてホソクが深くため息をつく。
テヒョンはそれをどこかぼんやりと見つめていた。
HK「…時々、俺すごく不安になるよ。
将来俺がここの長になったらあんな風に頑張れるのかって。
想像すると急に怖くなる…」
NJ「大丈夫、ホソクは良くやるよ。
少なくとも次期最年長よりはね。(笑)」
ジンがこの家を出るのがいよいよ秒読みになっていることは
もう家族みんなが薄々察知していた。
それ故に日に日にユンギへ向けられる期待や不安は増していたが
当の本人は相変わらずその姿勢を正そうとする様子は一切なかった。
TH「ユンギヒョンもなんだかんだ心配してるよ。
最近よく2人で話してるところ見るし。
いざとなればちゃんとみんなをまとめてくれるさ。」
テーブルのセッティングを元に戻した後
テヒョンが暖炉の火を静かに消して、ランプを手に取った。
TH「じゃ俺はお先に失礼します。」
NJ「おやすみ。」
HK「寝てる奴ら起こさないように静かに歩けよ。」
TH「はーい」
テヒョンが食堂の扉をゆっくりと閉めて中央階段を登っていく音が聞こえる。
残された2人はそれを聞いた後、顔を見合わせた。
HK「テヒョン達はどこまで把握してるのかな、本当のこと」
NJ「…さあ。
知らなくて幸せなこともあるよ。
…知らなくていいうちはね。」
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ふうかい1210505956 - 今更ながら更新してほしいです (2022年2月4日 23時) (
レス) @page35 id: b5861f5cf9 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ホント今更なんですけどもう更新はないですかね… (2021年9月1日 21時) (レス) id: 44b2d7bf61 (このIDを非表示/違反報告)
annnnnnnna4(プロフ) - とても続きが気になります！更新頑張って下さい(^^) (2018年12月17日 1時) (レス) id: bb84cb866b (このIDを非表示/違反報告)
マリリン - こんな凄い話久しぶりに見ました！続きが早く読みたいです！いつ再開してくれますか？ (2018年12月13日 16時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - レモンさん» 今からは正直キツイですすみません！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: ccdc45a3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンナ
| 作成日時：2016年11月14日 23時
