16 夜中の密会 ページ16
.
私とジョングクが頻繁にコソコソと会っている訳。
そのそもそもの発端は、ある日の夜のことだった。
「A！起きてる？
ああ、起きてる、良かった！」
「グク！どこ行ってたの！」
「この教団の秘密、ついに俺は確信したよ。俺たちは騙されてる！あの人は最初から居ない！」
その晩、私のベッドルームに入ってきたジョングクはひどく興奮していた。
朝の集会を終えてからしばらく帰ってこなかったことを彼自身は深刻には捉えていないらしい。
それどころかキラキラした子供のような瞳で私を見つめ、その顔には満足げな笑顔さえ見える。
「それよりグク、勝手に帰ってこなかったことみんなとても怒ってるよ！
こんなことしたらあなただけ救われない…」
「救われるとか救われないとか、そんなのは幻想だよ、A。(笑)
ああ頼むよ、お前までヒョン達の思い通りにならないで。
俺は見たんだよ、この宗教の秘密。
そしてヒョン達の誰かはもうそのことに何年も前から気付いてる。
でも、あいつ等に気付かれないように繕ってるんだ！」
「わからない、なに言ってんの…」
ジョングクが何を嬉しそうに言っているのか
私にはさっぱりわからなかった。
そんな私のベッドのそばにジョングクは歩み寄り、
そのまま私の瞳を真っ直ぐ見つめる。
「これから話すことは、俺以外の誰にも話しちゃいけない。
このことを知っているヒョン達もいれば、逆にヒョン達の誰かはかなり陶酔した監視者だから、もしかしたら何かお前に聞いてくるかもしれない。
ジョングクに何か聞いた？とかってね。
でも俺はお前以外の誰にもこの事を話さない。
だから絶対に知らないふりをして。」
「…なんの話なの。」
「この庭の果てには、違う世界が広がってる。
そしてそここそが真理だよ。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 931人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふうかい1210505956 - 今更ながら更新してほしいです (2022年2月4日 23時) (
レス) @page35 id: b5861f5cf9 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ホント今更なんですけどもう更新はないですかね… (2021年9月1日 21時) (レス) id: 44b2d7bf61 (このIDを非表示/違反報告)
annnnnnnna4(プロフ) - とても続きが気になります！更新頑張って下さい(^^) (2018年12月17日 1時) (レス) id: bb84cb866b (このIDを非表示/違反報告)
マリリン - こんな凄い話久しぶりに見ました！続きが早く読みたいです！いつ再開してくれますか？ (2018年12月13日 16時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - レモンさん» 今からは正直キツイですすみません！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: ccdc45a3c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジェンナ
| 作成日時：2016年11月14日 23時
