幸 せ 家 族 の 日 常【 平成 / 報道 】

○９○ ページ10

Takahisa








大貴「…ん、まま…。」




亮くんと侑李が部屋を出て行った後、目を覚ました大貴。




目はうるうるしてるし、顔も真っ赤で辛そう。




大貴「…だっこ。」




そう言って手を伸ばしてくる大貴を抱き上げる。




さっき以上に熱い身体に驚いて、体温計を脇に挟む。




この頃は体調も良くて沢山遊んでたから疲れちゃったのかもなー。




大貴「…まま。」




貴久「ん？」




俺の肩に顔を伏せたまま俺を呼んだ大貴。




大貴「…りょうちゃ、と…ゆうり…ぱぱいっしょ…？」




貴久「うん、一緒だよ。」




よかった、と微笑む大貴。




昨日の夜、涼介だけでなく、侑李も大貴もパパと遊ぶと意気込んでいた。




大貴自身も亮くんと遊びたかっただろうに、こうやって弟たちの心配をしてる。




ほんとにいい子だなって思うけど、お兄ちゃんだからと自分の体調は二の次なことが多いからちょっと心配。




_ピピピ




貴久「38.6°Cか…。」




やっぱ病院行った方がいいよな。

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