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第四話 ページ5
「よし、今すぐとってくるからな!俺の家で待ってろよ!逃げたりすんなよ!」
「はーい!」
狼牙は大急ぎで、人参のありそうな草原に向かいかけましたが、
「まて。あまりにも、話ができすぎているよな。あの手でいつも、狼から逃げていたりして…。」
駆け足で家に戻り、そっと、窓から様子を伺いました。
「あれ、ちゃんと待ってるじゃないか。しかし世の中こんな事あるんだな。
ぐふ、素敵な狼さんに食べられたい、だってさ。言ってくれんじゃん
えと、人参、人参…と。
こうなったら、一番旨そうな奴を持ってかえんねぇとな。」
狼牙は、立派な人参をやっと見つけ、
引っこ抜くと、飛ぶように家に戻りました。
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作者名：疾風みすと | 作成日時：2013年2月10日 18時
