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第一話 ページ2

「あー。思いきり兎が食べたいな。」


狼男の狼牙が、そんな事を呟いたときです
窓の向こうに、2本の白い耳が
すっと通り過ぎていきました。









「も、もしかして、あれは!
兎じゃないか!」
そう叫ぶと、
狼牙は家を飛び出し、兎の後を追っていました。









「食べてやるぞぉーーっ!!」
狼牙がそう叫ぶと、
兎は振り向き、




「どうぞ、食べて。」
と静かに答えました。
この子が兎流木紗南です

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作者名:疾風みすと | 作成日時:2013年2月10日 18時

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