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青side
なんとか帰路についてソファーに倒れ込む。
みんなに怪訝な目で見られて、温厚な濱ちゃんにもキレられて、もう俺居場所ないやん。
思えば最初からそうやった。
照史と神ちゃんはいつもアイコンタクトして俺の状況伺ってきてたし、俺と言い合いになった時、シゲは淳太が、望は濱ちゃんがフォローしてた。
俺のとこに来る人はおらんかった。
藤「なんや、、最初から1人か、、、」
俺が気づいてなかっただけか。
藤「っっはぁ、、くっ、、ふぇっ、、」
薬飲みたい、もうずっと心がザワザワしてる。
しんどい、しんどい、しんどい、、しんどい、、、
藤「、、、、、あっ」
テレビ台の上にあるペン立てに刺さったカッター。
リスカしたら楽になるって、前書いてた。
俺がダメなやつってみんなから教えてもらわんな分からんから、しきりにエゴサしてたら見つけてん。
藤「これで、切ったら、ザワザワ落ち着く、、?」
カチカチと刃を出して手首に当てる。
藤「っっっ、、、、」
ピリッとした痛みと共に溢れてくる血をぼんやりと眺める。
藤「はは、これ、薬より効くかも、、笑」
心がスッと穏やかになっていく気がした。
どうせ1人や。
俺の身体が傷ついて悲しむやつなんかおらん。
こんな簡単に落ち着けられる。
だめだめな俺への戒めにもなる。
切って、切って、そのまま死ねたらいいのに。
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作者名:麗 | 作成日時:2024年1月21日 2時