検索窓
今日:44 hit、昨日:99 hit、合計:51,186 hit

. ページ28

青side




なんとか帰路についてソファーに倒れ込む。


みんなに怪訝な目で見られて、温厚な濱ちゃんにもキレられて、もう俺居場所ないやん。


思えば最初からそうやった。


照史と神ちゃんはいつもアイコンタクトして俺の状況伺ってきてたし、俺と言い合いになった時、シゲは淳太が、望は濱ちゃんがフォローしてた。
 


俺のとこに来る人はおらんかった。



藤「なんや、、最初から1人か、、、」



俺が気づいてなかっただけか。



藤「っっはぁ、、くっ、、ふぇっ、、」


薬飲みたい、もうずっと心がザワザワしてる。



しんどい、しんどい、しんどい、、しんどい、、、



藤「、、、、、あっ」


テレビ台の上にあるペン立てに刺さったカッター。


リスカしたら楽になるって、前書いてた。


俺がダメなやつってみんなから教えてもらわんな分からんから、しきりにエゴサしてたら見つけてん。


藤「これで、切ったら、ザワザワ落ち着く、、?」


カチカチと刃を出して手首に当てる。


藤「っっっ、、、、」



ピリッとした痛みと共に溢れてくる血をぼんやりと眺める。



藤「はは、これ、薬より効くかも、、笑」


心がスッと穏やかになっていく気がした。


どうせ1人や。


俺の身体が傷ついて悲しむやつなんかおらん。


こんな簡単に落ち着けられる。


だめだめな俺への戒めにもなる。



切って、切って、そのまま死ねたらいいのに。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
248人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2024年1月21日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。