起きたら悪夢 (ページ12)

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『そう、なれたらいいですね』

自分の言葉がフラッシュバックする。

言い過ぎた？
上から目線過ぎた？
嫌な人過ぎた？

あれからそんな考えばかりが私の頭の中を埋めつくした。
ジェノさんは一体、あの発言をどう思ったのか…

バイトに来てもこればかり考えている

しかしどうしてこんなにも自分の発言に悩んでいるのだろうか

去るもの追わずどころか来るもの全て拒んできた私には不思議でしか無かった。
自分のひとつの発言でこんなに悩むことが私にもあるのか。

「なにこれ〜…」
「私が私じゃないみたいじゃん…」

もしかして、私、ジェノさんのペースにまんまと乗せられてる…？
最初は渋々ながらも初対面でこんなに話したことはあっただろうか…？？
ましてや毎授業隣で受けるなんてこと、誰が想像しただろうか…？？？

今までの人生からして全く考えられなかった時間を、今私は過ごしている

違和感だけが心に残る

「なんか気持ち悪……」

よく分からない気持ち悪さを覚えながら、また私はレジに戻った。