ありのまま (ページ31)

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「ジナ！うるさい！バレる！」

『楽しすぎて…無理！』

たった2.3分くらいのことのはずなのに、ドキドキとワクワクが止まらない。
繋がれた手が嬉しい。

車に辿り着いたのか、ソクジンの足が止まる。

「車持ってたんだ。」

『そりゃ車くらい持ってるでしょ。
俺だって食材買いにとか行くし。
まぁ…乗ったら？』

こういう所、ソクジンらしいなと笑っちゃう。

甘いエスコートとかないのがソクジンらしい。

車の後部座席のドアに手を触れると、上から重なる手。

『助手席に座れよ。
せっかくだから。』

そう言って助手席のドアが開かれて、そこに座る。

膝に落ちて来た薔薇の花束

『めでたく復縁ってことで…あってる？』

「……あって」

言い終わる前に唇が塞がれた。

『これからは友達としてって、ちょっと許せないかも。
絶対俺抜きでは先輩に会わないでよ。
揺らがれたら困る。
さ、帰るか！』

シートベルトを着けられて、またキス。

耳は真っ赤っ赤
耳だけじゃなく顔も

ソクジンらしいよ。
私たち、きっと…これからも楽しく過ごせるよ。
あなたらしく、私らしく。