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バーボンside

今日、唐突にカベルネに呼び出された。
場所はとある公園らしい。

急いで車を走らせ、指定の公園へと行く。
やはりそこに、カベルネはいた。

「カベルネ……」

親父はどこだ。

本当はそれが聞きたかった。
でも聞けなかった。

カベルネは、とても深刻そうな顔をしていたから。とても、悲しそうな、緊張した様子だったから。

「あ、ああ、バーボン……」

「どうかしたんですか?」

「……いや、もう腹を割って話すわ」

「どういう……」

カベルネは場所を変えようと言い出しす。
どこに行くのかと尋ねれば、あなたの父親の元よ、と、言った。

「は……?」

何故それを知っている?
目を見開いた。

「……ごめんなさい、それは話せない」

「何故です?」

「……言ってはならないから。禁じられてるの」

「誰に!!」

「……それも言えない」

声を荒げた。

カベルネは言えないと言い張る。
全て。

おそらく到着する場所で話してもらえるのだろうが、俺は、待てなかった。

「……」

だが、それをしてはいけない。焦りは最大のトラップ。もしかしたら、もう話してもらえないと踏んだから。

着いたのは森だった。

「ここが……?」

「……今から注意事項を話すわ」

「え?」

1、今から話すのは、あくまで親父の記憶を取り戻す方法だけ。

2、何故知っているのか等の追求は一切黙秘。

3、カベルネは見方である。

「これを、守れと? 信じろと?」

カベルネは全て知っている言った。
バーボンがNOCなのも、全て。

「……それは、それは……」

「あなたの力が必要なのよ」

「しかし……」

お願いします。そう頭を下げた。

「……わかりました」

「約束するわ、あなたを死なせないと」

カベルネは強く澄んだ瞳で、見つめた。
それを見て、私情を挟んではいけないと思ったが、やはり己の情に負けてしまった。

「それで? 親父の記憶はどうやったら戻せる」

「そうね、それが本題だわ……あたしとAは、幼少期からの友人だったの。あたしの両親がこの組織の一員だと知り、この組織に貢献するために産まれてきたのだと知った」

カベルネが俺に触れる。
驚いてカベルネを見ると、その黒い瞳は、淡く光った紅へと変わっていた。

そして、背景が変わる。

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作者名:ランコ | 作成日時:2018年12月22日 15時

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