【名探偵コナン】罪滅ぼし (ページ18)

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バーボンside

可笑しい。もう二時間は経っているぞ。

「なんでだ……」

電話も繋がらない、メールは既読がつかない。
不安は積もるばかりで、もう既に限界だった。

「一!!」

203号室に荒々しく入ると、そこは誰もいず、蛻の空だった。

「は……?」

焦って従業員に訪ねると、もう四十分前にはここをチェックインしているとのこと。

「っち……」

あのくそ女、図りやがったな。

怒りが爆発しそうになるのを抑え、ベルモットへと電話をかける。

『なぁに?』

「……カベルネは、カベルネはどこです??」

『知らないわよ?なにかあったの?』

「いえ、ありがとうございました」

こんな事になるなら、GPSでも付けておけば良かった、と、拳を強く握る。

「(いや、落ち着け、焦るな。まずはカベルネを捕まえないといけない。そのためには……)」

お得意の探りで、明日、ジンに探りを入れよう。なんとしてでも、見つけないと。

「(待っててくれ、親父!!!)」