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手を引かれて、さっき下に見えていた広場に連れてこられた。
もう辺りは暗くなっていて、ライトアップされた中に噴水が見える。
その前にあった椅子に腰かける。
JK「ヌナ、今日はありがとうね。」
A「こちらこそ、ありがとう。」
JK「実は、ヌナに渡したい物があって…
はい、これ。開けてみて。」
リュックから出てきたのは、高校生には値がはるであろうブランドの袋。
A「え、何これ…」
JK「ほら、早く、開けてみて。」
なかなか反応しないわたしに痺れをきらしたのか、
わたしの手に自分の手を重ねて、袋から包みを出し、包装紙を破り出すジョングク。
A「分かった、開けるから。」
雑な手つきで包装紙を破るジョングクの手を制して、綺麗に包装紙を開ける。
箱を開けると、可愛らしいキーチャームが入っていた。
JK「本当はアクセサリーとか、身に付ける物あげたかったんだけど、
ヌナ、ピアスもあいてないし…」
言いながら、わたしの耳たぶをやわやわとつまんでくる。
JK「ホソクにも、付き合ってもないのにアクセサリーはやめとけって止められて…」
うん、それは止められるだろうね。
A「でも、こんな高価な物…」
JK「それはね、僕の感謝の気持ちなの。」
A「えっ?感謝って…」
感謝されるようなことをした、覚えがない。
JK「ヌナって優しいよね。」
A「なに、突然…」
JK「さっきも迷子の子見付けて、一目散に駆け出してたし。」
A「そんな…優しくなんかないよ。」
JK「俺は、ヌナが優しいこと知ってるよ。」
優しくなんかない。
A「わたしが人に優しくするのは、自分の為だもん…」
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れみ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通りですね(>_<)すぐに修正いたします。 (2021年4月12日 12時) (レス) id: bcf67d4572 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - あと、その下の『前を向いてそう言ったジョングクの耳も少し赤くなっていた。』もジョングクになってます。 (2021年4月12日 1時) (レス) id: c382985e1c (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - すみません!訂正した方が、、、、。50ページ(50話 )の中間あたりの『そう言うジョングクの頬も少し赤くなっていた。』はジョングクではなくジミンですよね、、、、。 (2021年4月12日 1時) (レス) id: c382985e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れみ | 作成日時:2021年3月29日 22時