俺らのmgは塩対応 (ページ19)

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17-youside ページ19

Aside

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そして私はユンギさんが運転する車の助手席に座っている

後部座席に座ろうとしたら

"普通こっちだろ"と怒られた

静かな車内

YG「なぁ、知ってる？Aが来てからグクめっちゃ明るくなったんだよ」

「え？」

YG「最近情緒不安定だったみたいでずっと機嫌悪かったんだ。」

「はい」

それを私に言って何になるのだろうか

YG「ありがとな」

この言葉が胸を熱くした

前職ではちゃんとやる事は当たり前

皆忙しい為資料すら見て貰えない

意味の無い"ありがとう"

ユンギさんの言葉にはしっかり意味がこもっているように感じる

ちゃんと人から感謝されることで今生きている理由になる気がした

「私は何もしてません。逆に助けられました。」

YG「え？」

「あ、忘れてください。」

YG「なんだよ」

「内緒です」

YG「マネージャーなのに？」

「内緒です。グクさんに聞いてください。」

YG「ふーん。あ、着いたぞ。」

「有難う御座います。」

コンビニへと到着し店内へと入る

基本的に何も考えていない私はすぐ側にあったおにぎりと水を手に取る

YG「それだけ？」

「はい」

ユンギさんの声に振り向くと後数センチの所で唇が触れてしまうという距離だった

YG「あ、ごめん」

「いえ」

思ってもいないのにドキッとしてしまう

YG「顔赤くなってんぞ」

とユンギさんは言いながらわたしのおにぎりと水を奪い取りレジへと向かった

「え、あの」

YG「ん、ほら。」

会話する隙も無く袋を渡された

「払います」

YG「俺が払いたかったから払わなくていい」

「でも、」

YG「帰るぞ」

そう言ったユンギさんはズボンのポッケに手を入れ欠伸をしながらコンビニを出て行った

袋の中を覗くと買った覚えのない栄養ドリンクが入っている

これがユンギさんの優しさか

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今までの心の傷が癒えていく