カラフル (ページ6)

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お料理教室ページ6

慶一郎Side

夜ご飯を食べて祐とまったりしていると、まっすーから連絡が来た。

『頼みがあるんだけど。』

なんだろ？

明日のお迎え、シゲも一緒にとかいうお願いかな？

『どうしたの？』

『俺らと一緒に、親子で参加する料理教室に来てくれない？』

これは想定外のお願いだ。

そういえばシゲ、料理が好きって言ってたもんな。

『俺はいいけど、祐は料理に興味無いから。』

『そこをなんとか！
小山が来てくれないと、俺は会場でムチャクチャ浮く！』

なるほど、そういうことか。

たしかに、母親ばかりのところに歳が離れているとはいえ兄が参加していたら、浮きまくるだろう。

それを分かっていながらも、シゲを参加させないという選択肢を考えていないから、まっすーも可愛い。

『一応説得してみるけど、期待はしないで。』

『祐のエプロン姿、見たくないのか？
祐と一緒に料理したものを、食べれるんだぞ？』

『全力で説得する。』

そうか、忘れていた。

祐のエプロン姿が見れる上に、祐が頑張って作った料理を食べれるんだ！

このチャンスは逃せない！

どんなに厳しくても、説得してみせる！

「祐、ちょっとこっちおいで。」

「ん？なぁに？」

可愛い…ニコニコしながら歩いてきて、自然な流れで膝に乗ってきた。

「シゲとまっすー、今度お料理教室に行くらしいんだけど、祐もどうかなーって。」

「えー、祐はいかなーい。」

まぁまぁ、ここまでは想定内だ。

俺の戦いはここから始まる。

「祐、知ってた？
最近は、料理できる男の子がモテるんだよ？」

「祐も行く！」

…俺の戦いが終わった。

というか、自分の弟ながらチョロすぎるだろ。

まあいいか。

当日のために、祐に似合いそうなエプロンを探しておこう。