終 ページ33
「大丈夫？手を貸そうか？」
やっぱりあの声も姿も、翼は生えていないが彼だ
腰を抜かす私に手を貸しているのは風神で、"あの少年"
『いや、いい...それより聞きたいことがあるんだが、』
「奇遇だね、ぼくも聞きたいことがあるんだ」
ずいっと近くに寄ってくる彼は背は低いが、それでも私よりすこし高い
「なんで目が変わってるんだい？まさか、僕の言いつけを忘れたとか」
『それを聞きたかったんだ。君は私に、なんて言ったんだ』
すこし怒ってしまったか、ぷんぷんという効果音が聞こえる
「おぼえてなかったのかい！？全く」
じゃあもう一回だけ言うよ！とあの時のように手を握って私に言う
「いつか君が大人になったら、僕が、君が死ぬまでずぅっとそばにいるから」
「へ」
まさか私が風神と婚約まがいの言葉を交わしているなんて
くらくらすると思ったのも束の間
唇に柔らかい感触
...柔らかい感触？
『ななななななにを！』
「はは！りんごみたいに真っ赤！」
「ずっと寂しかったでしょ、これからは僕がずっと一緒さ」
寂しかったのを見透かされていることやらもう全てが混乱の元だ
でも、待ってたのは気のせいじゃないのだろう
ぎゅ、と彼の服を掴む
『...おそい』
「...やっぱり昔と変わらないや」
私を軽々と持ち上げてふわっと浮く
何度もしてもらっているかのように心地よかった
あの日からずぅぅぅっと待ってたよ
だからずぅぅぅっとそばにいてね
風神様！
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立花 - ねこねこみこみこさん» 続編の方のリクありがとうございます！ありがとうございますすっごい嬉しいです！ (2022年9月14日 18時) (
レス) id: 6a378db6dc (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこみこみこ - あぁぁ、、、全てが刺さりますぅ、、めちゃくちゃこの作品が好きです！これからも頑張ってください！ (2022年9月14日 14時) (レス) @page9 id: f0255f2c02 (このIDを非表示/違反報告)
立花 - グーフォさん» 心に刺さった...嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2022年9月5日 22時) (レス) id: 5bdf7d7db1 (このIDを非表示/違反報告)
△(プロフ) - 立花さん» こんばんは！返信が遅れてしまい大変申し訳ありませんでした🙏影ちゃんで大丈夫です...！🙇♀ (2022年9月4日 20時) (レス) id: 903d9d5d23 (このIDを非表示/違反報告)
グーフォ(プロフ) - だいぶ心に刺さりましたっ…！！ありがとうございます！！ (2022年9月4日 17時) (レス) id: d3df5e9429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立花 | 作成日時：2022年8月28日 21時
