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6話 ページ8
次の日ーー
愛海「玻璃！似合うかな！？」
そう言い振り返った愛海の胸元で揺れるのは
赤い薔薇のペンダント。
そう。今日は愛海の誕生日。
今から、誕生会をハーツラビュルで行うらしく
念入りに鏡をチェックしている。
と言っても、愛海が着ているのはいつもの制服。
お洒落な服を買うほど私達にお金はない。
玻璃「似合ってるから、早く行ってきな。」
それでも、誕生日くらい可愛くありたいと思う彼女の
気持ちも同じ女子としてちょっとだけ分かる、なんて。
愛海「そっか！じゃあ行ってくるね！」
勢いよく飛び出して行った愛海の背中を見送ると
腕を捲る。
誕生日くらい、彼女に豪華なご馳走を作ってあげたい。
トレイ先輩には敵わないかもしれないけれど
私だって愛海の親友だ。
玻璃「まずは、買い出しからだよね。」
財布と格闘しながら、買い出しに向かうのだった。
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作者名：楪 | 作成日時：2022年4月30日 13時
