真実の愛は海の底に (ページ24)

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解説2 ページ24

そして、最後に玻璃が言った

怒っている

の一言。

これは、エースに対してです。

エースは玻璃からの恋心に気がついていました。

しかしデュースが玻璃の事を好きだったのもあり
ドレスをデュースモチーフにしたり
二人をからかうような発言をしたりします。

それに対して玻璃はエースが愛海にしようとしたように
自分の存在を消せないよう、目の前で飛び降ります。

忘れないで、の一言を残して。

しかし、これは同じくデュースの事も傷つける行動
です。

だからこそ、最期に玻璃はエースにキスをします。
デュースが自分のことを吹っ切って前へ進めるように。

つまり、このキスはエースへの忘れるなんて許さない、
というメッセージと、デュースへの前へ進んで
という相反した意味を
持つものなのです。

果たして、デュースは玻璃のことを忘れられたのか。
それは誰にも分かりません。

そして、玻璃が元の世界に戻れた理由。

それは、彼女が世界の仕組みに気がついたからです。

ツイステの世界は、自分が幼い頃読んでいた御伽の世界であり、周りの人間はヴィランサイドの者だと。

あのままだと玻璃はどっちにしろツイステの世界には
長いことは留まれませんでした。

そこで玻璃が元の世界に戻るキーとなったのが
ツイステ世界での玻璃自身の死です。

ツイステ世界の自分の身体が消滅したことで
彼女の精神はもとの世界の体へと戻ることが出来ました

彼女が異世界に行っている間も時は進んでおり
玻璃のみが元の世界へ帰ったことでその世界での
周りの人との関係性も変化しました。

最期に、玻璃が真実の愛を問われた時
誰の名前を呼んだのかーー。

答えは、愛海です。

ギリギリまでエースへの想いを証明しようと
していましたが、結局真実の愛に最も近かったのは
愛海でした。

玻璃が自分の命を賭けたのは、勿論エースが死ぬのを
止めるためです。

しかし、玻璃は気がついてしまいます。

自分は当たり前のように、愛海を見捨てる選択肢を
消してしまっていることに。

これこそが無償の愛。真実の愛だと辿り着いた
玻璃はペンダントの呪いに問われた時
咄嗟に愛海の名前を呼びます。

そうして、玻璃の身体は泡になって消えてしまいます。

これが、玻璃の死の真相です。

読みにくい部分が多かったと思いますが
ここまで読んでくださった方は本当に
ありがとうございました。

以上で完結とさせていただきます。