真実の愛は海の底に (ページ14)

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12話ページ14

エース「じゃ、おやすみ監督生！」

デュース「また明日な。」

片付けも終わった頃には9時半すぎになっていた。
2人を見送ると玄関に鍵をかけて
部屋へと戻る。

玻璃「ドレス、、、か。」

華やかなドレスに身を包んだ愛海と
それを見つめるエースの表情。

それが、全てを物語っていて。

玻璃「私も、ドレスを着たら、、、。」

いや、ないな。

ただでさえ短髪で女子らしさがないのだ。
ドレスなんて似合うわけが無い。

自分には、到底無理な話。
分かっている。

何となく悲しい気分でベットに潜り込んだ時だった。
ドンドンｯと玄関の扉を叩く音がした。

玻璃「愛海、、？いや、愛海は鍵を持ってるはず。」

それに、今日はオクタヴィネルに泊まっていくはずだ。

玻璃「どなたですか、、、って、えぇっ！？」

恐る恐る扉を開けると、そこには見慣れたシルエット。

エース「よっ、監督生！」

片手を挙げてこちらを向いたのは
先程まで私が考えていた人物ーーエースだった。

玻璃「え、、、何でいるの？」

そう聞くと、忘れ物～！と言いながら
玄関へと入ってくる。

玻璃「何を忘れたの？さっき確認したけど
何も無かったよ。」

そう聞くと、にやりと微笑むエース。

エース「監督生、目ぇ閉じて？」

言われるがままに目を閉じると、キラッとまぶたの裏が
光った。