クルル曹長の妹は甘いもの好き9【ケロロ軍曹】 (ページ34)

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ケロロ「なんか....テンパってて気づかなかったけど.....Aの手握るの初めてだな〜って思ったであります」

『え？今更.....』

ケロロ「今更」

『.....ふーん』

「丁度いいです。二人はそのまま手を繋いでいてください」

ケロロ『「え？」』

何故.....

「私のこの世の未練.....」

ﾌﾜｧ
夏美「え.....」

ｶﾞｼｯ
ケロロ「ゲロ？」

幽霊レディは夏美の頬を触り、隊長の頭を掴んだ

「お見せしましょう。私の過去を.....」

ﾎﾞﾔ〜
なんかボーッとしてきた.....

ｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝ
『カル？』

気がつくと周りは洞窟ではなく、自然豊かな場所になった

ﾊﾟｯ
あっやっと離してくれた

夏美「ここは.....」

「今から何百年も昔、私が生きていた時代です」

ケロロ「なんと！タイムスリップでありますか！？」

『クック〜。幽霊ができるんなら誰でもタイムスリップができるぜ隊長』

ケロロ「ゲロ.....」

『おそらく幽霊レディの記憶の中だろ』

「はい。手に触れることの出来ない幻に過ぎません」

ｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝ
それにしてもカンカンうるせぇな

夏美「一体なんの騒ぎ？」

夏美が幽霊レディに聞いた瞬間、

〈カッパじゃ！カッパが出おったぞ！〉

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
夏美「？」
ケロロ『「ゲロ？／カル？」』

ｻｯ
夏美は突然私を抱き抱えた

ケロロ「ゲロゲロォ！？」

ﾄﾞｽﾄﾞｽﾄﾞｽ
ケロロ「ってぇ！？」

隊長は村人達に踏まれた

ケロロ「ケロォ.....」

「臨場感を出すために痛みだけは再現してみました」

夏美「反射的に抱えたけどよかったぁ」

ケロロ「よくない！なんで夏美殿はいつもAに甘いんでありますか！！」

夏美「アンタには分からないことよ！」

ケロロ「ケロォ....」

『隊長ォ大丈夫か？ククッ〜』ﾍﾟﾀｯ

私はとりあえず頭に絆創膏を貼った

ケロロ「うぅ〜我輩を心配してくれるのはAだけでありまぁ〜す」

隊長は泣きながらそう言った。んな大袈裟な....

〈さぁそこを退きなさい〉

〈やめて！近寄らないで！〉

小さなレディが村人に問い詰められていた。怖がってるじゃねぇか

夏美「あれが貴女？」

「はい.....」

ケロロ「おや？」
『にょ？』

幽霊レディの後ろに誰かいた

ケロロ「何かいるであります」

「河童さんです」

ケロ.夏美『「「河童？」」』

「村の外れの洞窟で倒れているのを見つけて傷の手当をしてあげたんです」