クルル曹長の妹は甘いもの好き13【ケロロ軍曹】

620. ページ22

【モア 眠り姫てゆーか安眠希望？ であります】






『王子様のキスで永遠の眠りから目覚めたお姫様は2人で幸せに過ごしましたとさ.....』

ﾊﾟﾀﾝ
んー.....ありがちなおとぎ話だな

クルル「ん？その本どこにあったんだ？」

『兄貴の押し入れの奥』

随分ボロボロだな

クルル「クークックックッ 懐かしいな。それ読んで寝てるお前にキッスして窒息しかけちまった事があったな」

『.....あ アレか』

昔、寝てる時にチューされて窒息しかけた.....かなり深めだったような....

『ボロボロだね』

クルル「ガキの頃に持ってたやつだからな.....隊長達に言うなよ」

『言わないよ.....新しいの買わないのか？』

クルル「.....お前と一緒に読んだ思い出もあるからな。捨てるわけにはいかねぇだろ」

『.....そっか』

なんか嬉しい....

『これ元の場所に戻しとく』

私は兄貴の押し入れに向かった

クルル「.....いや、俺が片付けとく」

『え？』

クルル「破れたらいけねぇからな。俺様がしまっとくぜ」

『わかった』

私は兄貴に本を渡した

クルル「ならこれ覚えてるか？」ｽｯ

兄貴は2つのぬいぐるみを出した

『あ ヌイイ！懐かし〜』

少佐だった頃大佐が私と兄貴に買ってくれたぬいぐるみ

『こっちもボロボロ〜』

縫い目から綿が出ていた

クルル「だな。ク〜クックックッ」

『....私、洗おうか？』

クルル「え？そんなこと出来んのか？」

『布から綿を抜いて、洗濯して、また綿を詰めて縫えば、できる。同じようなフォルムに戻すのは難しいけど.....できる限り頑張ってみる』

クルル「.....じゃあお願いするか。俺のも頼む」

『任せて』
















そして3日後

ﾄｯﾄｯ
ｶｺﾞｯ
『しわしわ〜』

洗濯したらしわしわになった。まぁ縮んでいないだけマシか

『えっと脚立脚立.....』ｷｮﾛｷｮﾛ

？「コレか？」

『そうそう。あんがと......ってギロロ先輩いたんだ』

ギロロ「俺のテントがここにあるからいるだろ」

『ふーん......』

ﾄｯﾄｯ
ギロロ「なにか干すのか？」

『ぬいぐるみの布』

ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ちゃんとシワを伸ばして

ﾊﾟﾁｯﾊﾟﾁｯ
洗濯バサミで挟んだ

『ふぅ〜』

ﾊﾞﾘｰﾝ
ギロロ「ギロ？」
『カル？』

割れた音がしたような

ｿｰ←窓の下からこっそり覗いた
ﾊﾞﾘｰﾝ
ギロロ『「！？」』

アンゴルちゃんが自分で皿を割っていた。ミスとかじゃなくて壊してるように見える

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