虹色の恋模様 [短編集] (ページ8)

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ある日の夕方

もうすぐで門も閉まる時間にたまたま隣の校舎を通った時

[お前せっかくやねんからもっと大きく書けよ笑]
[そんなん言う自分ももっと綺麗に書けや笑]

わちゃわちゃ楽しそうな声がある教室から聞こえてきた

チラッと覗くとマーカーで楽しそうに何かを書いてる男子生徒数人

なんか張り出しもんでも作っとるんかなって思っただけでその日は帰った

けど､家に帰っても何かつっかかる

次の日の朝気になって昨日の教室に行ってみると

昨日何か書いていた席の場所を見ると淳太くんが立ち尽くしていた

気付けば体が勝手に昨日の男子生徒達の所に向かっていた

橙｢お前やろ？｣

俺の大事な人に何しとんねん

手は出したら負けや思ったら自然と声も大きくなっていた

あんまし大事にはしたくないんかな？
焦ったような困ったような困惑気味な表情の淳太くん

淳太くんに恐がられては元も子もない
そう思って約7年振り話しかけた

もうあの頃の無邪気で綺麗な笑顔は見れへんのかな
絶対こんな辛い思いはもうさせたくない

その日からちょくちょく淳太くんと話せるようになって､気づけば行き帰りとお昼､たまに放課後遊びに連れ回したり長い時間を過ごすようになった