虹色の恋模様 [短編集] (ページ2)

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"少しでもおかんに楽させてあげたい"

そう思って数ヶ月前から始めたアルバイト

今のところバレたりなんか言われたりしたことは無い

緑｢(あと30分であがれる今日の晩御飯何かな…)｣

レジの真正面の壁にかけられてる時計を見てそんなことを思ってると

｢これお願いしますあ､袋いらないです｣

…どっかで聞いたことあるこの少し高い声

｢…あの､大丈夫ですか？｣

緑｢…!!あ､すみません袋無くて大丈夫ですね
ポイントカードお持ちですか？｣

やばいやばいやばいやばい…
緊急事態発生

この少し高い声､黒髪､少し華奢なこの体型

見間違えるはずがない

なぜなら同じメンバーでグループのセンター
そして､俺のシンメ

なんなら数時間前まで一緒に汗水垂らして踊って"じゃあな〜"って数時間前に別れたばかり

自宅の方向は同じやけどそんな近くやなかったはず

よりによってなんでここのコンビニに来たん？

赤｢あ､｣

え､なに？それよりどこ行くん？

いつも着替え入れてる袋をレジに置いて離れていったしげ

なんで置いてったん？

赤｢これも一緒にお願いします｣

そう言って目の前に置かれたのはふたつのアイス

そういえばしげがアイス食べとるとこあんま見たことないな〜
意外と家ではよう食べとるんかな？
それに今日暑いしたくさん動いたし食べたなるよね

そんなことを思いながら商品を通して

緑｢合わせて532円になりますスプーンはいりますか？｣

赤｢あー､お願いします
そしたら…これで｣

緑｢…20円のお返しになりますありがとうございました｣

頼むバレんとって…
スっと帰ってくれ…

赤｢…あの､｣

あ､これ絶対絶命なやつやん