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藤「‥もうこんな時間やな〜帰らな。」
散々話して、笑わせてもらって気づいたら日付またぎそうで。
「明日どんな感じなん?」
藤「もうすぐ今日やけど。朝からロケやねん。」
立ち上がってコートに手を掛けて鞄を持つ、その仕草が様になってて目が離せん。
藤「んな顔すんなや〜帰りにくいわ」
「あんな?ここベット広めやねん、せやから‥」
藤「ええの?分かっとる?」
長く大きな手が頬、顎、唇の3箇所に触れそーっとなぞられる。
「‥やめやそのノリ。笑えへん」
この目はアカンやつ。
藤「ノリやないって言うたら?」
あの頃の、あの時の。
「冗談キツイわ」
藤「そうか‥」
離れた手が頭に乗って
藤「おやすみ」
「おやすみ」
パタンとドアが閉まった。
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jm.ryo(プロフ) - andlgo39さん» コメントありがとうございます!どうしても話にしたくなって勢いで進めてしまったのですが素敵なコメントを頂きこちらこそ幸せです! (2021年3月16日 23時) (レス) id: fe365767f9 (このIDを非表示/違反報告)
andlgo39(プロフ) - この2人の話が読みたかった!し、とてもすてきな話で読めて幸せです。とりまく人々の立ち位置も好きです。まだまだ読みたいです。 (2021年3月16日 21時) (レス) id: 9e97a1a06a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ryo | 作成日時:2021年1月13日 20時