23円 ページ1
貴方side
「それで貴方は、木兎さんのいとこのAさん。ですか」
『はい、赤葦さんはチームメイトで?』
落ち込む木兎さんの腕を引きながら、赤葦さんも途中まで同じ方向なので歩いていた
落ち着いた佇まいからは明らかに私達よりは大人びて感じられた
微笑みは優しく、常には笑わず。
時折見せる表情でモテていそうだな
「..あの、顔に何かついてますか?余り見られると嫌です」
『..すいま、せん。』
無意識のうちに彼の顔をまじまじと見つめてしまっていたようで、フイッと視線を沈む夕日に向けた
「それでは、僕はこっちなので失礼します。
帰路にはお気をつけて」
軽く頭を下げてさる赤葦さん
「...早く帰ろーぜ。」
未だに落ち込みモードの木兎さん、もう手をひいていく訳には行かない(めんどう)
『木兎さん、早く家に案内して下さい。疲れました
頼りがいのある"コウタロウ"』
「...!!おう!!俺に任せろよ!A!!」
これだけで元気になったのを見て、何だか面白くて
クスリと笑った。
.....
「..木兎さん
前いとこいないって言ってなかったか?」
最初から気づかれる。
なんて予感が当たらないといいが。
.
195人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:霧舟 | 作成日時:2016年8月26日 21時