ジミンくんを断れない。

33.色気皆無 ページ33

*


*


家でテレビを見てたら、ジンさんが出ていて
司会者の人にどんな人がタイプか聞かれて





「綺麗で、大人っぽくて、色気がある人」




笑顔でそう言うジンさんに私は、焦ってしまう。
私は、年下で子供っぽくて、綺麗でもない、大人っぽくない、色気なんて皆無…。




『ど、うしよう…』





テレビだから、そう言ってるかもしれない…
でも
本当にそうだとしたらって考えると焦りが募る。





『大人っぽくて、色気がある人…にも、なれそうにないなぁ…』




もう一度、テレビの画面を見るとジンさんは
綺麗な女優さんと笑顔で話していて
ジンさんのタイプ通りの人…。





『もしかして……ジンさん、私に子供っぽいって言えず我慢してるのかな…』





考えれば考えるほど、ジンさんに申し訳なくて
少しでもジンさんのタイプに近付きたいと思って
意を決して美容室に予約を入れた。



『ジンさんと会うまでに少しでも近づけます様に…！』

*


*


*


『……うわぁ。』




ばっさり切ってもらったら別人みたいになって
今までしたことのない髪型に嬉しさが増す。




『ジンさん、びっくりするかなぁ？』





夕方に美容室に来たから、お店を出た時には暗くなっていてスーパーで買い物して帰ろうとお店に入ると





「………Aちゃん…？」





すごくラフな服装で、買い物カゴを持ってる男の人。
たぶん、だけど…




『テヒョンさん、ですか…？』





TH「うん！…もしかして今から晩御飯の材料を買うところだったりする？」





『あ、はい…！』





TH「じゃあさ、じゃあさ！俺の家で作ってよ！はい、カゴは俺が持つから！」




………どうしようー！！！！！




→

34.お願いごと[TH]→←32.夢みたい[JN]

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す