ジミンくんを断れない。

44.油断禁物[JN] ページ44

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JN side




会える時は、会おうー
そう約束してから、頻繁に会うことが増えた。
少し度がすぎるかもしれなかなって思うこともあったけどAちゃんを誰かに取られたりしたら…
なんて想像してしまうと、会わずにはいられない。




「じゃあ、21時に集合しよう」



今日は、１週間ぶりくらいに会う。
会いたくて会いたくて、逸る気持ちを抑えられそうにないのに…
こういう時に限って、どうしてこうなるんだ…




「！ジンさん、お疲れ様です！！！！」





番組の収録が終わって、メンバーのみんなにお疲れ様って言って急いで駐車場に行ってたのに人気の女優さんに捕まっちゃって




「あ、お疲れ様です。」




しかも1つ年上だから、適当な対応は出来ない。
初めてお会いしたわけじゃないけれど、挨拶程度の関係。
だから、すぐにでも会話を終わらせたかったのに




「あの、今から飲みにいくんです。よかったら、一緒にどうですか？」




断ろうとしたら、いつもお世話になってる俳優の先輩が来て




「用事があるので、長居は出来ないですが…」




顔出しだけで終わらせて、ジュースを飲んで待ち合わせ場所に行こうと考えてたのに




「仕事終わりの酒は最高ですね〜！！！」




勧められるがまま一杯だけと飲んでしまった酒。
そして
待ち合わせの時間近くになったら連絡しようと思っていたことも忘れてそのまま充電の切れたスマホ。




後悔してもしきれない夜が過ぎていく。



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