ジミンくんを断れない。

15.許せないキス[JM] ページ15

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JM side



「コーヒーでいい？」




『うん、いいよ』





広いソファの端っこに小さく座るA。
無性に苛立ちと怒りが止まらないのに
そして
今の俺の状況を理解してるから
あんな姿で座ってるAを見ると
悔しいけど、可愛いって思っちゃって




「…ごめん、怒ってて」




『………え、…？』





無意識に出てしまうごめんって言葉。
今まで相手にしてきた女だって恋愛感情なんか一つもなくて。
ただ
欲求に勝てない、情けない男の性で抱いてただけ。




「…Aは、…ジニヒョンの彼女、なのにね」




『っ、…』




Aの隣に座ると、なぜか目が潤んでて




『ジミンくん、あのっ…』




何か言いかけるAを遮るように、Aの電話が鳴って





『！ジンさん…』




「……いいよ、出な」




『ありがとう…、もしもし』




ジニヒョンの声は、大きいから声が漏れていて
何を言ってるかよく聞こえる。



JN【A〜好きだよぉー大好きー！】




その言葉を聞いて、何かが切れた。




「貸して。」




Aから電話を取り上げて、何かまだ言ってるジニヒョンを無視して電話を切ると




「、ムカつく…」




『ジミン、く………んん…ん、』





無理矢理で、強引だけど
Aのファーストキスであるようにと願って
優しくキスをした。




許せないキスを。




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