ジミンくんを断れない。【２】 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:78,153 hit

58.訪問者[JM] ページ8

*

*

JM side

病院から、家に帰って何もする気が起きなくて
スマホかテレビを見ながらゴロゴロしてると
インターホンが鳴った。

「…A、」

画面に映る、心配した顔のAー
もう一度インターホンを押して、さっきよりも強くなる心配した顔。

「……なんで来たんだよ…」

いま会ったら、Aを壊してしまうかもしれない。
傷付けてしまうかもしれない。

「A、いまは会えないんだ。お願い、帰ってくれ…」

居留守を使って、インターホンの画面に映るAを見て言う。
もう少しすれば、帰るだろうって思ってるけど
Aは、帰ってくれない。

「はーあ…もう、バカ！！！！！」

勢いよく玄関のドアを開けて怒鳴ろうとしたけど

『、いやだ…死なないで…』

「った…何言ってんの、」

俺の顔を見るなり、飛びついてきて、そのまま玄関に倒れて
ジミンくん死なないでって泣きながら言うA。
…なんで、そんな大袈裟なことになってんの俺。

「居留守してんのに、なんで帰らないんだよ！ジニヒョンが悲しむだろ！」

本当は、嬉しいのにこうやって強く言ってしまう。

『……心配しちゃ、ダメなの？大事な人をほっとくなんてこと私は出来ない！』

狂って動かなくなった歯車は、また元の姿に戻ってで動きはじめる。

→