ジミンくんを断れない。【２】 (ページ3)

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53.偽りの関係[JM] ページ3

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JM side

「ジミン、好き。」

「俺も好きだよ。」

反吐が出そうな、このやり取り。
また、前の俺に戻っただけだ。
…そうすれば気が休む。

「今度いつ会える？」

「会える時わかったら言うよ」

「うん、待ってる！」

目をキラキラ輝かせて言う同い年のアイドルー
俺たちがこんな関係だなんて誰が知ってるんだろうか。
もし今、世間にバレたとしても何も言わず関係を続けるだろうな。

「ねぇ、私たち付き合ってると思っていい？」

「うん、いいよ。順番違うけど」

勝手に思ってろ。
いちいち聞いてくるとイライラする。
好きじゃないし、彼女とか思ってないよ。

「…ジミン、モテるから不安になる。」

「モテないよ、誰にも。モテたくもないし」

俺を好きなのは、生涯ただ１人だけでいい。
だけど
その１人は、俺よりも好きな人を作って幸せなんだ。
だから
俺は、生涯ただ１人、その人だけを好きでいるって決めた。
心も体も結ばれることのない幼馴染を。

「お前なんか好きじゃない」

小さく、聞こえないように呟いて

「先に出る。じゃ。」

ちょっとまって、って言ってたけどそんなの知らないフリして部屋を出た。

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