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…そういうものだけじゃなくて、照れくさくて恥ずかしくてずっと言えなかった心の内を、大切な人にしっかりと自分の言葉で伝える日。
フゥ…と一つ、煙を吐き出す。
色味の無い煙が夜の張り詰めた空間に立ち昇っていっては余韻を残して消えてゆく。
サンタさん。
どうかあたしにその小さな勇気を下さい。
静かにそう思っては、大して美味しくもない煙草を再び口に近づけた──。
***
「市川ー!これコピー頼む!」
プルルルル…といくつかの電話の呼び出し音が鳴り喚いているオフィス。
"市川"というあたしの名字がクソ憎たらしいハゲ課長によって呼ばれると、半端強制的に席から立たせられる。
「了解です」
…それくらい自分でやれ。
こっちだってまだ事務処理終わってないっていうのに。
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ゆな* - ミサさん» 大好きだなんて、。ありがとうございます。続編もよろしくお願いします。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな* - ゆうゆうさん» ありがとうございます。これからも続編よろしくお願いします。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな* - 柊梨さん» ありがとうございます。続編考えますね。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - この作品大好きです。続編を見たいです! (2017年9月23日 17時) (レス) id: b5557998ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう(プロフ) - 続編見たいと思ってます! (2017年9月23日 10時) (レス) id: 4e7930216c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな* | 作成日時:2017年9月9日 22時