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「────行かせてたまるかよ…」
いつもの甘いトーンではないそれに、あたしの身体はいとも簡単に硬直してしまったんだ。
"離さない"というようにギュッと後ろから抱き締めてくるカルマ。
彼の香りで満たされて気が可笑しくなってしまいそう。
「…やだっ、離してっ、」
「ぜってぇヤダ」
「カルマ…ってば、」
「……っ、」
あたしの肩の上に乗るカルマの顔。
チクチクとした髪の毛が頬に当たってこそばゆかったり、胸の音がバクバクと煩かったり、あたしはもうパニックだった。
「…ふざけんな、」
ポツリと、聖夜に彩られた世界に吐かれたカルマの言葉。
周りなんかもう見えなかった。
綺麗な鈴の音が流れているBGMを耳にしながら、あたし達は静かに抱き合っていたの。
「日高さんのこと、好きなの?」
「…えっ?」
「簡単に触られて、ラブホにもひょいひょい行けちゃうくらいに…?」
「…カ、ルマ?」
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ゆな* - ミサさん» 大好きだなんて、。ありがとうございます。続編もよろしくお願いします。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな* - ゆうゆうさん» ありがとうございます。これからも続編よろしくお願いします。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな* - 柊梨さん» ありがとうございます。続編考えますね。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - この作品大好きです。続編を見たいです! (2017年9月23日 17時) (レス) id: b5557998ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう(プロフ) - 続編見たいと思ってます! (2017年9月23日 10時) (レス) id: 4e7930216c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな* | 作成日時:2017年9月9日 22時