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カツ、カツ、と鳴り響くヒールの音。
キラキラ輝く装飾。
この日を盛大に祝うかのような明るいクリスマスの曲。
全てが霞んで見える…。
「…行こっか」
ゆるりと笑って立ち止まった先。
そこはややクリスマスを意識しているのか、様々な装飾が施されながらも、ピンクの光でピカピカと彩られたラブホテル。
ここでする行為なんて誰でも分かる。
でも正常な判断はできない──。
自暴自棄になったあたしは、腰に添えられた腕に誘われるように一歩、踏み出した。
「…───A!!!」
それは第三者によって払われた。
尋常じゃなく冷たい手によって自分のそれが握られたかと思ったら、勢いよくそのまま引っ張られるあたし。
ヒラリとあたしの長い髪が宙を舞う。
──まるで時が止まったかのように。
えっ…という日高さんの戸惑った声が聞こえてきたけれど、振り返ることなくズンズンと先へと進まされてゆく。
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ゆな* - ミサさん» 大好きだなんて、。ありがとうございます。続編もよろしくお願いします。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな* - ゆうゆうさん» ありがとうございます。これからも続編よろしくお願いします。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆな* - 柊梨さん» ありがとうございます。続編考えますね。 (2017年9月24日 22時) (レス) id: 4da54667cd (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - この作品大好きです。続編を見たいです! (2017年9月23日 17時) (レス) id: b5557998ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう(プロフ) - 続編見たいと思ってます! (2017年9月23日 10時) (レス) id: 4e7930216c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな* | 作成日時:2017年9月9日 22時