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4話.体力テスト。 ページ6
校長室を出た後、
私は手渡された体操服に着替えた。
『えー。クラスの輪に入りにくいな…。
なんせ扉ぶっ壊したからな…………』
しかし、ここは雄英。
逃げるわけにもいかない。
『よぉし！頑張る!!』
頬を叩いて活を入れる。
何故か顔の辺りがジンジンするが、
私はグラウンドに向かって全速力で走った。
・・
｢あ、来た！さっきの子！｣
グラウンドに到着すると、
もう既にクラスの人達が並んでいた。
『…………っ』
私は意を決して
勢いよく頭を下げる。
『ごめんなさいっ！』
｢え？｣
駆け寄ってきてくれた女の子が
困惑したような声を出した。
『クラスの扉、壊したこと。』
必死にそう言うと、
その女の子は屈託なく笑った。
｢ああ、それなぁ。皆、全然気にしてへんよ！｣
『そ、そうなの？』
｢うん！｣
｢私は麗日お茶子！あなたは？｣
『わ、私は唯和 A。』
｢Aちゃん！……よろしく！！｣
お茶子ちゃんはそう言うと、
私の手を引いて走り出した。
｢Aちゃんやってー！！｣
どうやら、
私の心配は杞憂だったらしい。
これから始まるであろう
高校生活を思って、
私は期待大きく胸を膨らませた。
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作者名：めも | 作成日時：2020年8月11日 22時
