10話.対人訓練。 ページ12
その後キンキンに冷えた牛乳を飲んだら
体調が回復したので、
私は何事もなかったように登校した。
午前は必修科目・英語等の普通の授業！
｢おらエヴィバディヘンズアップ
盛り上がれ―――――!!!｣
と、
先生を除くと意外に普通の授業。
関係詞……？
なにそれ…………
未だに三人称単数も理解してないのに…
あ……眠い…。
｢唯和、寝るなァァァ！？？
busを読んでみるんだイェェァ！｣
はは、こんなん簡単だよ。
私をなめないでくれ。
『ブス。』
｢ウオォォォォォ！！！違うYO！！｣
『えー』
間違ってるらしい。
結局、ちんぷんかんぷんだった。
昼は
大食堂で一流の料理を安価で頂ける！
私はお茶子ちゃんと、
緑谷という人とお昼を食べた。
カレーパン美味しかった。
そして午後の授業！
｢わーたーしーがー！
普通にドアから来た!!!｣
普通に来れば良いのにな…
と思ったのは置いといて、
今日は
｢戦闘訓練!!!｣
をやるらしい。
｢着替えたら順次
グラウンドβに集まるんだ!!｣
｢｢はーい!!!｣｣
〜着替え後
自覚するのだ!!!
今日から自分は…
ヒーローなんだと!!
見渡すと皆、ヒーロースーツ姿だった。
勿論私も。
｢始めようか有精卵共!!!
戦闘訓練のお時間だ!!!｣
『お茶子ちゃん、可愛い！』
隣に居るお茶子ちゃんは
パツパツスーツを着ていた。
いいなぁ。女子っぽいの。
｢要望ちゃんと書いとけばよかったよ…
はずかしい………｣
お茶子ちゃんはモジモジしているが、
お世辞無しで本当に似合っている。
｢唯和さんのは、真っ黒だね｣
スーツ姿のお茶子ちゃんを見て
奇声を上げた緑谷君が言う。
『うん。私、
個性とコスチューム関係ないし。
黒くて丈夫な素材で、動きやすいやつ
としか要望書かなかったから』
本当にそっくりそのままの形で
届いたのだ。
｢そういえば、Aちゃんの個性って何？まだ聞いてなかったから……｣
『訓練見てればわかるよ。
……緑谷君みたいな増強型じゃ無いから、
激しい戦闘は出来ないかな』
ニコッと私は笑う。
見てからのお楽しみだ。
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作者名：めも | 作成日時：2020年8月11日 22時
