悪魔の実？いいえ。体質です【ワンピース】

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〜A〜



履きなれない靴はかかとが高くて歩きづらいな


おかけで身長は伸びたように見えるからいい



外の世界の人はこんな練習のいるような靴を履いてるんだ



尊敬する



私はいつもペッタンコの履きやすく歩きやすい靴


｢っと…｣


今日初めて履いた私にはいつもみたいに歩くなんて出来ず、グキっと足を捻って派手に転んだ……



サカズキ｢大丈夫か｣


転ぶ……はずの私を、たまたま前を歩いていた大きな渋い男の人がキャッチしてくれたから顔から転けずにすんだ


ふぅ。危ない危ない


転んだらメガネ外れてとんでもないことになるとこだった



渋い人に感謝だ



その人はじっと顔を見てくるけど何かついてるかな？


恥ずかしいと思いながらも顔を触って確認した



何もない




まさかフェロモンが効いてるとか？


いやいや。ないよね


だってこんな短期間にレベルの高い人と出くわすわけないもん



言うなればSランクなんだよ！？



Sは滅多にいないから珍しくて特別なんだもん


｢あの……。私何か変ですか？｣


サカズキ｢いいや？｣


｢ならいいんですけど。すごく見られてる気がしてたので｣


サカズキ｢わしと……いや…。気ィ付けぇ｣


｢はい。ありがとうございます｣


私の勘違いか



これまでの経験上



フェロモンにかかった人は必ず｢結婚して下さい｣って言うもんね




ショーウィンドウに映った自分の姿を見ると、さっきの人が言葉を失った理由が分かったかも



子供が頑張って大人の真似事をしてるように思えた(見えた)んだ


身の丈に合った格好をしないと悪目立ちしてしまう


変なことを変と正直に言わないとこは好感が持ててしまった


サカズキ｢(危うく結婚してくれ言うとこやった……)｣








指定の10分を歩いてお店に戻ると、ナミさんとロビンさんは優雅に紅茶を飲んでいた


後ろついて来てくれてなかった



ナミ｢おかえり。もうそんな時間？｣


｢特に話しかけられはしませんでしたよ｣


ナミ｢ええー。うっそー｣


ロビン｢高嶺の花すぎるんじゃない？｣


ナミ｢意気地無しの男共ね。じゃあ次は声をかけやすそうにしないと｣


まだやるんだ……


この1回で懲り懲りなのに



そりゃ声はかけられはしなかったけど、視線が突き刺さってた


振り向いても私を見てる人はいない


私にもっとみんなみたいに強さがあれば、誰が見てくるのかぐらいは分かったはず



この街にSランク的な人が一人はいるんだよ



きっと

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