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〜A〜
｢お父さん！！｣
フロンテイル｢はい……｣
｢ロジャーさんといつ会ったの｣
フロンテイル｢それは無意味だよ｣
｢無意味？｣
フロンテイル｢そう。いつの時代に行きたいなんて思っても行けるわけじゃない。だから思い浮かべる。誰の元に行きたいのか｣
私はロジャーさんに会いたい
そしてお父さんから薬を受け取らせたい
目を閉じると海の匂いが漂ってきた
過去に来たと実感したのは私の名前を呼ぶ声
ロジャー｢A？なんでここに……｣
｢ロジャーさんに会いたくて来ちゃいました｣
ロジャー｢いや……いやいや。どうやってだ。まさか“お前”もミスト島の人間か？｣
｢も？も、ってどういう事ですか！！｣
ロジャー｢ついさっきミスト島の人間だと名乗る子供が岩場にいたんだ｣
｢薬は！？貰わなかったんですか！？｣
ロジャー｢前にも言ったが、おれの覚悟は決まってる｣
｢そんな自己満足で残された人の
ロジャー｢ふっ……。随分な言われようだな｣
｢だってみんな泣く！！ロジャーさんのことが大好きだから！！｣
ロジャー｢はぁぁぁ。参った。お前はどうしてもおれに生きて欲しいみたいだな｣
｢残される側の気持ちは知ってますから｣
ロジャー｢そうか。お前も着いてきてくれるか。断った手前、薬をくれと言うのは気が引ける｣
｢喜んで｣
ロジャーさんがどこにも行かないようにしっかりと手を繋いだ
岩場には風に吹かれながら一人海を眺める子供がいた
足音に気が付いてゆっくりと振り向いた
フロンテイル｢君……｣
面影はあるのに本人とは思えないほど別人に見える
目が虚ろで表情が死んでいるからだ
｢あ……っ、お……お父さん！！｣
普通なら自分よりも歳上の人にお父さんに呼ばれたら反応に困るだろうに、この人は感情のない笑みを浮かべて
フロンテイル｢俺の娘なの？｣
そう聞いた
うなづくと、今度は
フロンテイル｢こんな俺が誰かと一緒になるなんておかしいね｣
｢何をそんな落ち込んでるか知らないけど、お父さんとお母さん。周りが迷惑をこうむるほどラブラブだからね！！｣
フロンテイル｢はは……。それって俺が人を愛したってこと？“あの人”も救えない俺が？そりゃいいや｣
こんなにも
力なく笑ったお父さんは薬をロジャーさんに渡した
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まゆ(プロフ) - クルミさん» ありがとうございます！コメントをもらえるなんて嬉しいです(*´ω｀*) (2020年7月5日 13時) (
レス) id: 1db8013159 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ - 面白いです！続き楽しみにしています(*^▽^*)/ (2020年7月5日 12時) (レス) id: 3f203a61bd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - ロキ・シャドラさん» 分かります！番外編のほうでリクエストをくれた大切な読者様です！！好きというか、有名所の神様の名前を使わせてもらってるんです (2020年6月21日 22時) (レス) id: dd75d5055a (このIDを非表示/違反報告)
ロキ・シャドラ(プロフ) - こんちわー！元カエデ・アッカーマンです！と言っても分からないと思いますが（笑）北欧神話すきなんですか？ (2020年6月21日 21時) (レス) id: afa4badc4d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 雪華さん» 知ってはいますが、アニメをちょこっと見たぐらいですね (2020年6月19日 16時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2020年4月7日 15時
