悪魔の実？いいえ。体質です part7【ワンピース】

Happy Valentine ページ25

〜A〜




いる。何人かいる


とある島の宿で昨日から泊まっていた


みんなと一緒に旅をしているからか、なんとなくだけど人の気配が分かるようになってきた


分かったところで私は弱いから守ってもらうけど



窓から外を見ると、毎度お馴染みの顔ぶれが揃っていた


今日はどうしたんだろ



2月にあることといえば私の誕生日だけど、まだちょっと先だし


考えても埒が明かない



直接聞いてみよう




ナミ｢今日はね。バレンタインって言って好きな人にチョコを渡す日なの｣


｢好きな……。じゃあみんなにあげないと｣


ナミ｢みんな？って、外にいる人も含まれてる？｣


｢だって……好きだから｣


ナミ｢あげる人数が多いのはいいけど、チョコ買うお金あるの？ちゃんと昨日あげた小遣いでやりくりしなさいよ｣


｢う……足りるかな｣


とりあえずお店に行ってみよう



いっぱい入ったチョコを買えばいいんだから





“す〜ぱ〜”というお店にはチョコのコーナーがあるのに、商品が一つもない



他のお店も回ってみたけど、昨日のうちに売り切れてしまったらしい


普通は当日には買わないんだって



だって私、そんなこと知らないもん


島にはチョコあげる習慣がないどころか、チョコそのものがない




どうしよう



これじゃあ好きな人(みんな)にあげられない



困って歩いてると“だがし屋”と書かれた小さなお店に、板のようなチョコが2つだけ残っていた



なんとかチョコは手に入ったけど、これをどうやって人数分にわけよう



一応は宿に帰ってみると、外にいた人達が揃ってお茶を飲んでいた

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