悪魔の実？いいえ。体質です part7【ワンピース】 (ページ15)

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291ーミスト島編ーページ15

〜A〜

ナミ｢霧濃っ！！ログポースが狂ってる｣

ルフィ｢すっげぇー！！全っ然前が見えねぇ！おんもしれぇーー！！｣

先の見えない深い霧

お互いを見失わないように船と船をロープで繋いだ

こんなとこで切り離されたらひとたまりもない

ロープを切らないと信じるしかない

海賊と海軍を繋ぐ命綱

島からじゃこんな霧、全然見たことがない

これは確かに普通の人では辿り着けなさそう

ここを超えた先に私の故郷、ミスト島がある

久しぶりに帰るから緊張してきた

というか、どうしよう

帰るということは、またあの鬼ごっこを繰り広げることになる

心配なのは、私を追いかけてくる男の人達をルフィ達が本気で殴ったりしないかどうか

回りくどいのはやめて直球で、絶対にそういうのはやめてと言うと、即答で了解してくれた

霧の中をひたすら進んでいくと島が現れた

船を停めて上陸すると、いきなりお隣りさん(男)と出会った

お互い無言で数秒見つめ合った

サンジ｢ああんテメー！Aちゃんに何の用だコラ！三枚に降ろされてぇのか！？｣

｢やめてサンジさん！そんな喧嘩腰｣

エース｢おれのAを見てんじゃねぇ！！沈めるぞ！！｣

｢エース！！｣

さっきの了解はなんだったの！？

信じた私が悪かったの！？

大人組のほうがよっぽど大人してくれてる

島人｢久しぶりだね。博士達なら研究してるよ｣

｢そう……ですか｣

あれ？

いつもの求婚がない

みんなの殺気が怖くて距離を取ってるだけ？

それにしては様子がおかしい

色々悩んでいると、こもってるはずのお父さんが歩いてきた

島に、外の人が訪れた場合、お父さんが様子を見に来るようになってる

あまり人は来ないけど

あれだけ霧が濃ければ、そりゃあ進路も見失う

それはルールではないけど、何かあった時すぐに対処するために

この島で唯一、剣を持つ者だから

島の人もすぐに駆け付ける

それぐらいお父さんは信用されているということ

フロンテイル｢邪心だらけなのによく島に来られたね｣

嫌味ったらしい笑顔

でもその顔は｢ようこそ｣とも言っていた

フロンテイル｢チッ。余計なのもかなり混じってるが｣

心の声がダダ漏れ

ほんとお父さんって自分に正直に生きてるよね

フロンテイル｢異物は取り除いておきたいものだな｣

誰のことを言っているのか

私にだけ聞こえるような声だった