太陽と月と星5【神谷浩史】

言葉にするのは難しい。 ページ25

床がせり上がり、目の前が一気に開ける。
一曲目を歌い上げ、ステージが明るくなる。

『晚上好！こんばんは〜』
福「We are vivement！」
森「いやぁ、やっぱり人多いねえ！」
福「歓声が大きくてテンション上がりますね！」
『こっからちょっと長いから座っていいよ、立っててもいいけど……』

座っていいよ、を言い切る前に皆座り始めるよね
ずっと立たれてるよりは気が楽だけれど

福「俺、今日は一回も間違えない気がする」
『毎回そのつもりで臨めよ』
森「さっきまでのリハでは3回間違ってたけどね」
福「ちょっと森川さん！言わなきゃバレないんだからやめて下さいよ！！」
森「ごめんごめん」
福「ってかそこで爆笑してるAだって何回か間違ってたじゃねえかよ」
『私が作ったから私が正解』
福「独裁者かテメェは」

テメェ！？
いつからそんな言葉遣いになったの潤……

福「そんなに驚かれると思わなかった……ごめん、今度から絶対言わない」
『潤、ほんと素直だよなぁ。そういう所まあまあ好きよ……？』
森「まあまあなのね」
福「俺もまあまあ好き」
森「よくわかんない相思相…………愛、なのか？」
『愛ではないですねぇ、友情っていう感じでもないと思うんですが』
福「相棒だよ相棒、それか幼馴染みたいな……んー、何だろう」

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