今はもう、私も大丈夫。ー斉木楠雄のΨ難ー (ページ4)

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2話ページ4

先生「入って」

ｶﾞﾗ

((((！？！？！？))))

全員が窪谷須マーク出してるな。

「…ﾋｬ！？」

転校生は教室の雰囲気に垂直に飛び上がった

まあ、無理はない。

初対面の男達が血走った目で見てるからな。

…うわッ、髙橋の顔気持ち悪っ

…？僕は転校生が入ってくると同時に
違和感を感じた。

まあ、それは後で説明するか。

薄紫の髪に大きな青いリボン。

前髪で瞳が隠れていて表情が分かりづらい。

生徒(((あれ、前見えてるのか…？))

「ひゃっ」

先生「ちょ、新村さん大丈夫！？」

生徒((見えてねぇのかよ！))

照れたように口元を緩めると転校生は
そのまま黒板に名前を書き始めた。

(なんだろう…、顔は隠れてるのに漂う
　美少女感…)

(び、美少女感だけじゃ
照橋さんを越す…だと！？)

(この気絶してた奴でも気づくほどの
　美少女感！！！)

美少女感ってなんだ。
まあ、分からなくはないが

なんとなく気品がある。
好感が持てるな。

「京都府から来ました！
　新むりゃッ！」

(((噛んだ！！！！)))

初めて見た。自分の名前噛む人。

生徒「大丈夫！？凄まじい勢いで噛んだけど」

「………いらいれつ……(痛いです)」

生徒「あっはっは！！！あんた面白いな！」

頑張れー、という謎の声援の中
涙目になりながら口を動かす。

「に、に、新村Aから来ましたッ！！
　京都府です！！！……え、あ、あれ？」

今度こそ教室は爆発したように笑いに
包まれた。

…かくして、転校生は温かく(？)迎えられた

……ただ1人を除いて。