イザナ殿下の愛する姫2

過去編ー流行病 ページ16

「よくぞ来てくれました、えーっと…」





A「申し遅れました。
私は、ミルキー王国宮廷薬剤師の…シナと申します。」





「よろしくお願い致します。
　シナ様、こちらです」






本名を名乗るわけにはいかないわよね





そう思った私はとっさに、

シイナ兄様の「イ」をとり、「シナ」と名乗ることにした。






A「今分かっていることを話して下さりますか？」






「はい。
最初は皆、吐き気を感じるよう

になったと言います。

そして、頭痛や咳が酷くなったりと

個人差はあるようですが

皆、最後には高熱が出たまま

それが収まらないのです。」





A「………そうですか。」





「つきました、ここです」






考え事をして、俯き気味に部屋に入っていくと






ガラク「殿下、これは少々時間がかかります」





イザナ「構わん」






…殿下？






気になる話し声が聞こえてきた

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