1歳 ページ2
『わぁ〜！！にゃんにゃんがいるよ〜！！』
大好物のリンゴを食べながらテレビに釘付けの双子。
紫耀、近すぎて画面との距離が1mmくらいしかないよ。
「紫耀、近いよ？離れて」
「わぁー！！」
大喜びする紫耀を持ち上げてまっけんの隣に座らせる。
「しょおちゃ！おどろ！！」
紫耀の肩に手を回して嬉しそうなまっけん。
距離が近い。
紫耀はまっけんの腕を掴んで離そうとしたけどなかなか離れない。
仕方なくそのまま画面に目を向けた。
まって...後ろから見るとめっちゃ可愛い...
もちろん前から見ても可愛いんだけどね？
でもベッタリくっつく姿が可愛いくてたまらない...。
「しょおちゃ、みて？うーた〇」
うー〇んのおもちゃ(振るとからんからん音が鳴る)を持って紫耀に構ってもらおうとするまっけん。
「んー...」
嫌そうに振り払う紫耀。
「みて？」
「いいのっ！」
まっけんからおもちゃを取って投げた紫耀。
あまりの出来事にまっけんフリーズ状態。
「ちょっと紫耀、投げちゃダメでしょ？」
「あってまっけんしちゅこいもん！！」
ポカン...と口を開けてパチパチ瞬きを繰り返すまっけん。
わかる、わかるよ。
いきなり怒られたらそうもなるよね。
「でもさ？紫耀、まっけん紫耀と遊びたかったんじゃないの？」
フリーズするまっけんを膝の上に乗せて背中を摩る。
「ちらないよ、しょんなの」
「しょおちゃ...」
あぁ...雲行き怪しいぞ、コレ。
「しょおちゃ...まっけんきらい...？」
「まっけん...きらいちあうよ...」
そうね...多分テレビに集中したいだけよね...
ただまっけんにそれは通用しないからね...
...と、スッと立ち上がった紫耀。
私とまっけんの前にストンと座ると、まっけんにギュッと抱きついた。
「あい、なかなおり」
ずっきゅうぅん.........
可愛いなオイ...............
「しょおちゃ...しゅき...」
「しょおも、まっけんちゅき」
私の膝から降りたまっけんは紫耀とくっついてテレビに意識を戻した。
でもたまにチラチラ紫耀を見て、それに気づいた紫耀がふふって笑って...
...はい、なんだかんだラブラブですね。
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作者名：しょち | 作成日時：2020年3月30日 22時
