41話 ページ42
「私は無理よ。
生まれた時から狂ってたから、知ってるでしょ?
幼稚園の時、妹をいじめてた男の子達ボッコボコにして病院送りにしかけた事。
小学校の時も女の子の幼馴染みをストーカーしてたおじさんを正当防衛なんて嘘ついてナイフで刺したこと、そして組織に入った後のこと。
最初は確かに最初はこんな自分が怖かったよ。
でもそれが一番気持ちよくなれる方法だった。
ここまで聞いてもまだそっちに行けと?
志保には確かにそっちの方がお似合いだと思うけれどね」
「でも全部それは誰かを守る為じゃねぇか。
幼稚園の時のは妹を守る為、
小学校のは幼馴染みを守る為、
父親を刺したのも、自分や亡くなった妹と母親の無念を晴らす為、全て誰かの為だ。
組織にいた間だって命令されたからやっていただけだろ、お前だって本当は優しい心の持ち主なんだよ」
段々イライラして心が不安定になっていくA。
彼女は今にも泣きそうで両手でぎゅっと布団を握りしめていた。
そんな姿を見て少し慌てる新一とそんな2人の姿に複雑な表情をする工藤夫妻。
「綺麗事言わないで。
私が犯罪者なのは変わらない、そうでしょ?
なんだっけ、父を刺したのが私だって?ええそうよ、あんな男生きてる価値がないでしょ、私と同じ位。
だから刺した、自分もその後を追うつもりだったのにベルモットに甘い言葉を囁かれて付いてった、これで満足??
満足したなら、早く出てって…」
「…A、」
まだ折れる気のない新一に痺れを切らしたAは大声を出し外にいる風見を呼んだ。
その声を聞いて慌てて入ってきた風見。
彼はAの今にも泣きそうな表情を見て少しギョッとした。
「な、なんですか、伊東さん」
「この人達つまみ出して…疲れた」
「はぁ、貴方の執事になった覚えはないんですけどね。
すみません、今日はもうお帰りください」
風見は言われた通りに3人を帰路につかせ、Aに声をかけた。
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです! 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます!!勘違いしてました(;▽;)今すぐ直します! (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オツキミ | 作成日時:2016年6月18日 22時