38話 ページ39
あれから数分沈黙が続き、風見はAを監視する為彼女を見つめ、降谷は窓の外をカーテンの隙間から自分の身を隠しつつ眺めていた。
「ふ、降谷さん…、今彼女、少し手を動かしませんでした？」
「っ！？A？」
風見のその言葉に降谷はAの方を見た。
すると、意識を取り戻したのか、Aが薄らと目を開いた。
「A？わかるか？」
「…れ、ぃ？」
途端降谷の目に浮かんだ涙。
やがてこぼれ落ちた涙はAの頬に伝って枕に落ちた。
そんな降谷を見て少し驚くA。
「ほんと、良かった、A…」
ぎゅっと彼女の手を握る降谷。
そんな彼に対して彼女はしばらくぼーっと天井を眺めるだけだった。
沈黙がしばらく続いた後、カラカラの喉を水で潤したAが口を開いた。
「ど、して…、私、生きてるの」
彼女の大きな瞳から溢れ出る大粒の涙。
「…、やはり貴方元から命をたつつもりで」
「私は組織を、裏切れない、でも大切な人も傷つけたくない、なら私は生きてていい存在ではない、そうでしょ？」
「組織には、あなたが亡くなったと報告しましたよ、みんな悲しんでました」
「！？バーボン、貴方…」
「アリスとして会うのはあの時きりなんでしょう？これでもう今貴方はただの伊東Aだ」
「バカね…、バレたらどうしてくれるの」
「バレませんよ、Aの変装術があれば」
「名前は何を名乗ればいいわけ？伊東Aなんて名乗ったらすぐにバレてしまうと思うけど」
「あぁそれn「降谷さん、そろそろ面会時間になりますよ、工藤夫妻とコナンくんがお見えになられる頃です」…そうか、じゃぁなA」
降谷は名残惜しそうにAのおでこにキスをして病室を出ていった。
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます！(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (
レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです！ 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます！！勘違いしてました(；▽；)今すぐ直します！ (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω｀*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オツキミ | 作成日時：2016年6月18日 22時
