34話 ページ35
小学校の校門前に行くとちょうどそこには哀ちゃんと元太くんと光彦くんと歩美ちゃんがいた。
ちょうど帰るところだったらしい、ナイスタイミングだ。
「Aさん!久しぶりだね!」
「歩美ちゃん、久しぶり」
「誰かにようですか?コナンくんなら先に帰っちゃいましたよ?」
「コナンくんには用ないよ、私が会いに来たのは哀ちゃん」
「私?」
「そう、一緒に来て欲しい所があるの」
ニコリと微笑めばこちらに近付いてくる哀ちゃん。
結末なら分かってる。
コナンくんがこの場にいない理由も。
それでもやるしかない。
もうあんなメールも送ってしまっているわけだしここで中断するのは私のプライドが許さない。
「えぇ、分かったわ、みんなは先帰ってて?」
「分かりました!」
「バイバイ哀ちゃんとAさん!」
「じゃーなー」
子供たちが帰ったのを見届けて私と哀ちゃんは目的地である倉庫街へ向かった。
向かうまでの間の会話は世間話そのものだった。
だがとある倉庫に入ると2人の雰囲気が一気に変わった。
同い年の友達の様なライバルの様なそんな雰囲気。
「久しぶりね、アリス」
「やっぱり流石に気づいてたかー、久しぶり、シェリー」
Aの声は普段コナンくんや哀ちゃんの前で出しているトーンではなく、組織の人間と話す時のトーンに変わっていた。
「アリス貴方分かっててきたでしょう?自分の追い込まれている状況、分かってるのかしら?」
「分かってる、この倉庫、数人潜り込んでるでしょ?
大体誰だか分かるけど」
「じゃぁ何故ここに?」
「そんなの決まってるじゃない…、もう終わらせたいのよ、全て」
「全て?」
「そう、全て、志保、貴方とのこの関係も、何もかも」
そう言ってリボルバーを取り出しシェリーに銃口を向ける。
それでもシェリーは少しも表情が変わらなかった。
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オツキミ(プロフ) - さよさん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!(^^)これからも頑張りますのでよければよろしくお願いします(^-^) (2016年7月9日 9時) (レス) id: 1e0063d84b (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - すごくハラハラする展開で毎日楽しく読ませていただいてます(^○^) 次回の更新が待ち遠しいです! 応援してますね(*^◯^*) (2016年7月8日 23時) (レス) id: 2f7d0b21a8 (このIDを非表示/違反報告)
オツキミ(プロフ) - 紅月遼さん» ご指摘ありがとうございます!!勘違いしてました(;▽;)今すぐ直します! (2016年6月23日 23時) (レス) id: 44bddecd6d (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - ポワロではなくポアロですよー、更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年6月23日 22時) (レス) id: 6677c03935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オツキミ | 作成日時:2016年6月18日 22時